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虫歯ってなに?

2024.02.28

コラム

歯医者さんに行って虫歯と言われたのに、治療しないってことありませんか?
それはどうしてでしょうか?
虫歯の大きさ、活動性(進行のしやすさ)によって対応が変わるからです。

ではまず大きさについて。
分類としてはC0・C1・C2・C3・C4までの5段階あります。歯科検診などで耳にすることもありますよね。
Cとは「Caries(カリエス=虫歯)」の頭文字で、数字が大きくなるほどむし歯が進行していることを表します。
【 C0 / 初期のむし歯 】
まだ歯に穴は開いていません。
治療の必要はなく、フッ素を利用して再石灰化させます。
【 C1 / エナメル質のむし歯 】
自覚症状はありませんが、表面がザラザラとしています。
むし歯の部分を取り除き、削って詰める治療が必要な場合もあります。
【 C2 / 象牙質まで進行したむし歯 】
強い痛みはありませんが、冷たいものなどが染みるようになります。
白い詰め物、もしくは部分的な銀歯で補います。むし歯の範囲が広い場合は被せ物になります。
【 C3 / 神経まで進行したむし歯 】
神経に達しているので、強い痛みが出ます。
細菌に感染した歯髄を取り除く治療が必要になり、歯に被せ物をします。
【 C4 / 歯の根だけ残ったむし歯 】
むし歯が重症化し細菌により歯の大部分が崩壊、残根(ざんこん)の状態になります。歯を残すことは難しく抜歯をすることがほとんどです。

次に活動性について。
次のような場合は活動性がある、つまり進行しやすいと判断します。
・虫歯の部位がプラークの停滞する位置にある
・付着しているプラークに厚みやねばつきがある
・色が白く、光沢がない
・エナメル質がザラザラ
・象牙質が軟らかい
さらに年齢とともに虫歯の進行は遅くなる傾向にあります。

いつでも治療がベストというわけではありません。虫歯をつくらない進行させないために、患者さんご自身での食生活のコントロールやフッ素の使用が大切な役割を担っています。

執筆者

歯科衛生士

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