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歯科技工士の役割って

2024.05.23

コラム

歯科治療を受ける際、私たちは通常、歯科医師や歯科衛生士の役割に注目しがちですが、実は裏方として重要な仕事をしている専門職がいます。それが歯科技工士です。今回は、この歯科技工士の重要な役割について掘り下げてみたいと思います。

歯科技工士の主な仕事は、歯科医師の指示に基づいて、義歯(入れ歯)、クラウン(かぶせ物)、ブリッジ(欠損部分を補うための装置)などの歯科用補綴物を製作することです。これらの補綴物は、患者さん一人一人の口腔内の状態に合わせてカスタマイズされ、快適で機能的なものでなければなりません。

製作過程は非常に繊細で専門的な技術を要します。まず、歯科医師が患者の口腔内を精密に測定し、そのデータをもとに歯科技工士は製作に入ります。材料選びから形状の調整、色の選定に至るまで、微細な部分にわたる細かな作業が求められるのです。

さらに、最近ではデジタル技術の進化により、CAD(コンピューター支援設計)やCAM(コンピューター支援製造)が歯科技工の分野でも導入されています。これにより、より精密で速やかな製作が可能になり、患者さんにとってもより快適で機能的な補綴物を提供することができるようになりました。

しかし、技術だけではなく、歯科技工士には高い審美眼も求められます。特に前歯の補綴物を作る場合は、見た目が自然で美しくなければなりません。患者さんの笑顔を直接作り出す役割を担っているとも言えるでしょう。

歯科技工士の仕事は目立たないかもしれませんが、患者さんが日常生活を快適に過ごすためには欠かせない存在です。彼らの専門的な技術と献身があってこそ、私たちは健康で美しい笑顔を保つことができるのです。

平井

執筆者

平井

つきみの歯科医院

副院長

2004年神奈川歯科大学歯学部 卒業。
2011年からつきみ野歯科医院に勤務して以来、地域の皆様の”歯の健康”をお守りしてまいりました。
スタッフブログでは当院の診療内容についてや、スタッフ、医院の様子なども楽しく更新していきますので、 ぜひ御覧ください。

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