歯磨き粉の種類と成分:どれを選べばいいの?
2025.02.05
毎日使う歯磨き粉ですが、種類や成分がたくさんあって、どれを選べば良いのか迷ってしまうこともありますよね。つきみ野歯科医院では、特に子供の虫歯予防に力を入れており、フッ素洗口も積極的に取り入れています。今回は、歯磨き粉の種類や成分について詳しく解説し、選び方のポイントをご紹介します。
歯磨き粉の主な成分
歯磨き粉に含まれる成分には、それぞれ特定の役割があります。以下が代表的な成分とその効果です
フッ化物(フッ素)
虫歯予防に最も効果的な成分です。
歯の再石灰化を促進し、エナメル質を強化することで虫歯の進行を抑えます。
子供用歯磨き粉には適切なフッ素濃度が配合されているものを選ぶと良いでしょう。
研磨剤
歯の表面に付着した汚れやステイン(着色)を除去します。
ただし、過剰に使うと歯を傷つける可能性があるため、研磨剤の少ないものが歯や歯茎に優しい選択です。
殺菌成分
虫歯や歯周病の原因菌を抑制します。
トリクロサンやイソプロピルメチルフェノール(IPMP)などが一般的です。
フッ素以外の虫歯予防成分
キシリトール:虫歯の原因菌の働きを抑える甘味料。
ポリリン酸ナトリウム:歯の表面をコーティングして汚れの付着を防ぎます。
消炎成分
歯茎の腫れや炎症を抑える効果があります。
グリチルリチン酸ジカリウムなどが配合されています。
発泡剤
泡立ちを良くして、歯磨きを快適にします。
ラウリル硫酸ナトリウムが一般的ですが、刺激が強い場合は低刺激タイプを選ぶのがおすすめです。
<歯磨き粉の種類>
子供用歯磨き粉
子供の虫歯予防には、適切なフッ素濃度(500ppm~1000ppm)が含まれているものを選びましょう。
つきみ野歯科医院では、子供たちが楽しくケアできるよう、味やパッケージにも配慮した製品をおすすめしています。
虫歯予防用
フッ化物が高濃度(1450ppm)配合された大人用の歯磨き粉。
甘味料としてキシリトールが含まれているものも虫歯予防に効果的です。
歯周病ケア用
抗炎症成分や殺菌成分が配合されており、歯茎の腫れや出血を抑えます。
年齢とともに歯周病リスクが高まる方に適しています。
ホワイトニング用
研磨剤や漂白成分が含まれており、歯の着色汚れを落とします。
過度な使用は歯を傷つける可能性があるため、使用頻度に注意が必要です。
低刺激タイプ
発泡剤や研磨剤が少なく、敏感な歯や歯茎に優しい製品です。
フッ素洗口で虫歯予防を強化!
つきみ野歯科医院では、フッ素洗口を取り入れることを推奨しています。フッ素洗口は、歯磨き後にフッ素溶液でうがいをすることで、虫歯予防効果をさらに高める方法です。特に、仕上げ磨きが難しいお子様や、虫歯リスクが高い方に適しています。
フッ素洗口は簡単に取り組める習慣でありながら、効果が高いため、多くのご家庭で導入されています。つきみ野歯科医院では、フッ素洗口の方法や製品選びについてもアドバイスを行っています。
まとめ
歯磨き粉は、フッ素濃度や成分を考慮して選ぶことが大切です。また、歯磨き粉だけでなく、フッ素洗口を取り入れることで、虫歯予防効果をさらに高めることができます。つきみ野歯科医院では、患者様一人ひとりに合ったケア方法を提案し、子供から大人まで虫歯予防に力を入れています。お気軽にご相談ください!

執筆者
つきみの歯科医院
副院長
2004年神奈川歯科大学歯学部 卒業。
2011年からつきみ野歯科医院に勤務して以来、地域の皆様の”歯の健康”をお守りしてまいりました。
スタッフブログでは当院の診療内容についてや、スタッフ、医院の様子なども楽しく更新していきますので、 ぜひ御覧ください。