歯周病治療の一環、骨の再生療法について
2024.01.25
こんにちは、つきみ野歯科医院の平井です。歯周病は歯と歯ぐきの周囲の組織に影響を及ぼす深刻な疾患であり、進行すると歯の支持組織である骨が損失し、歯を保持する力が弱まります。そこで今回は、歯周病治療において重要な役割を果たす「骨の再生療法」に焦点を当ててみたいと思います。
歯周病による骨の損失は、進行が遅い場合でも歯の不安定性を引き起こし、最終的には歯の喪失につながります。骨の再生療法は、このような状況に対処するために開発された治療法の一つです。主な手法には、骨移植や骨代替材料の利用、成長因子の応用などがあります。
まず、骨移植は患者の他の部位から取り出した骨を歯ぐきの周りに移植する方法です。これにより、歯を支える骨を再生させ、歯周病による損失を補うことが可能です。一方で、骨代替材料は天然の骨ではなく、合成された材料を用いて骨の再生を促進する手法です。これは患者にとってより適した選択肢となり得ます。
また、成長因子の利用も注目されています。成長因子は、細胞の増殖や組織の再生を促進するための生物学的な物質であり、これを利用することで効果的な骨の再生が期待できます。
つきみ野歯科医院では、現状の把握のため精密な検査をして患者さんに現状の理解をしていただきます。そうした上で、患者一人一人に合わせた最適な骨の再生療法を提案し、歯周病に対する総合的なアプローチをお伝えしています。
ご自身のお口の状況を年単位で把握されていない方などは歯科医院の受診をお勧めします。
執筆者
つきみの歯科医院
副院長
2004年神奈川歯科大学歯学部 卒業。
2011年からつきみ野歯科医院に勤務して以来、地域の皆様の”歯の健康”をお守りしてまいりました。
スタッフブログでは当院の診療内容についてや、スタッフ、医院の様子なども楽しく更新していきますので、 ぜひ御覧ください。