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口腔筋機能療法、効果

2024.06.13

コラム

MFT(口腔筋機能療法)は、口腔周囲の筋肉機能を正常化し、言語障害や嚥下障害、不正咬合など、様々な問題を改善するための治療法です。この療法は特に小児期の歯科治療で注目されていますが、成人にも効果があります。今回はMFTの効果について詳しく解説します。

MFTは、主に舌の位置、咀嚼、呼吸、飲み込みといった基本的な口腔機能の改善を目指します。これらの機能は、日常生活の中で自然と行われる動作ですが、これらが不適切に行われることで、歯並びの悪化や発音の問題が生じることがあります。

この治療法の主な効果は、顎の成長を正常に導くことです。不適切な舌の位置や飲み込み方が矯正されることによって、顎の骨格が正しい位置に導かれ、将来的な不正咬合のリスクを減少させることができます。また、正しい呼吸パターンを身につけることで、睡眠時無呼吸症候群の予防にも繋がります。

さらに、MFTは言語の明瞭さを向上させる効果もあります。舌の運動がスムーズになることで、正確な発音が可能となり、コミュニケーション能力の向上に寄与します。この効果は、特に言語発達期にある子供たちにとって非常に重要です。

MFTの実践には、専門の歯科医師や歯科衛生士、場合によっては言語聴覚士との連携が求められます。治療は個々の状況に応じてカスタマイズされ、定期的な評価と調整が行われます。患者さん自身にも日々の練習が求められるため、自宅でのトレーニングも重要な部分となります。

MFTは単に口腔内の問題を解決するだけではなく、全体的な健康と生活の質の向上に貢献する治療法です。このような体系的なアプローチが、口腔機能の改善だけでなく、患者さんの自信と生活の質を高めることにつながるのです

平井

執筆者

平井

つきみの歯科医院

副院長

2004年神奈川歯科大学歯学部 卒業。
2011年からつきみ野歯科医院に勤務して以来、地域の皆様の”歯の健康”をお守りしてまいりました。
スタッフブログでは当院の診療内容についてや、スタッフ、医院の様子なども楽しく更新していきますので、 ぜひ御覧ください。