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むし歯ってなんだ?

2022.02.21

コラム

そもそもむし歯とは、「歯面を覆うバイオフィルム(デンタルプラーク)の化学作用により、歯面の一部が溶けてしまった状態や症状」を表現する用語です。
こう書くと難しいですが、黒くなったり、穴が開いていたり、痛かったり・・・様々な症状が出て気付く方も多いのではないでしょうか?

分類としてはC0・C1・C2・C3・C4までの5段階あります。歯科検診などで耳にすることもありますよね。
Cとは 「Caries(カリエス)= 虫歯」の頭文字で、数字が大きくなるほどむし歯が進行していることを表します。

【 C0 / 初期のむし歯 】
まだ歯に穴は開いていません。
治療の必要はなく、フッ素を利用して再石灰化させます。

【 C1 / エナメル質のむし歯 】
自覚症状はありませんが、表面がザラザラとしています。
むし歯の部分を取り除き、削って詰める治療が必要な場合もあります。

【 C2 / 象牙質まで進行したむし歯 】
強い痛みはありませんが、冷たいものなどが染みるようになります。
白い詰め物、もしくは部分的な銀歯で補います。むし歯の範囲が広い場合は被せ物になります。

【 C3 / 神経まで進行したむし歯 】
神経に達しているので、強い痛みが出ます。
細菌に感染した歯髄を取り除く治療が必要になり、歯に被せ物をします。

【 C4 / 歯の根だけ残ったむし歯 】
むし歯が重症化し細菌により歯の大部分が崩壊、残根(ざんこん)の状態になります。歯を残すことは難しく抜歯をすることがほとんどです。

しかし「穴が開いていないからむし歯ではない」のではなく、見た目にはわからなくても水面下でむし歯が始まっている場合もあります。
治療を始める基準をC0やC1・C2といった分類だけでなく、むし歯の活動性にも注目し穴があくかもしれない予備軍を把握することも大切なのです。

新しいむし歯を作らず、既存の病変は進行させないようにする。
そのためには歯科医院での定期的なチェックはもちろん、患者さん自身でのプラークコントロールや食生活・フッ化物の応用などが重要な役割を担っています。

執筆者

歯科衛生士