舌のお掃除について:口腔ケアをさらにレベルアップ!
2025.01.22
歯磨きやフロス、歯間ブラシを使ったケアをしっかり行っている方でも、舌のお掃除については見落としている方が多いのではないでしょうか。実は、舌も口腔ケアの重要な一部であり、適切にケアをすることで口臭予防や口腔内の健康維持に大きな効果をもたらします。今回は、舌のお掃除の重要性と正しいケア方法をご紹介します。
なぜ舌のお掃除が必要なの?
舌には「舌苔(ぜったい)」と呼ばれる白っぽい汚れが付着することがあります。舌苔は、食べ物のカスや唾液、口内の細菌が混ざり合ってできたもので、これが放置されると次のような問題を引き起こします
・口臭の原因になる
舌苔があると、細菌が繁殖しやすくなり、口臭の原因となります。特に朝起きたときに感じる口臭は、舌苔が大きく関与しています。
・味覚の低下
舌の表面に汚れが溜まると、味蕾(味を感じる器官)が覆われてしまい、食べ物の味を感じにくくなることがあります。
・口腔内の健康悪化
舌苔が多いと口内細菌が増え、歯周病や虫歯のリスクを高める可能性があります。
舌のお掃除の方法
舌のお掃除には、専用の「舌ブラシ」や「舌クリーナー」を使用するのがおすすめです。以下の手順で、やさしくケアを行いましょう。
①道具を選ぶ
舌ブラシや舌クリーナーを用意します。歯ブラシで代用することもできますが、歯ブラシは毛が硬く、舌を傷つけることがあるため注意が必要です。
②軽く湿らせる
舌を掃除する前に、水で軽く湿らせることで、汚れが取りやすくなります。
③奥から手前にやさしく掃除する
舌クリーナーを使い、舌の奥から手前に向かってやさしく動かします。この際、一度で完了させるのではなく、臨床の現場では1回のお掃除で10回程度のストロークを繰り返すことを推奨しています。これにより、より効果的に舌苔を除去することができます。
1日1回が目安
舌のお掃除は1日1回が目安です。特に、朝起きたときに行うと効果的です。
注意点
過度なケアはNG
舌苔は完全に取り除く必要はありません。過度なケアは舌の粘膜を傷つけ、逆にトラブルの原因になることがあります。
違和感や痛みがある場合は歯科医師に相談を
舌に違和感や痛みがある場合、無理に掃除をせず、歯科医師に相談してください。
舌ケアでさらに快適な生活を
舌のお掃除は、口臭予防や味覚の維持、口腔内の健康に欠かせない重要なケアの一つです。毎日の歯磨きと併せて、ぜひ取り入れてみてください。つきみ野歯科医院では、舌のケア方法についても詳しくアドバイスしております。お気軽にご相談ください!
執筆者
つきみの歯科医院
副院長
2004年神奈川歯科大学歯学部 卒業。
2011年からつきみ野歯科医院に勤務して以来、地域の皆様の”歯の健康”をお守りしてまいりました。
スタッフブログでは当院の診療内容についてや、スタッフ、医院の様子なども楽しく更新していきますので、 ぜひ御覧ください。