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キシリトールってなに?

2024.08.01

コラム

多くの健康志向の食品や歯科製品で見かけるようになった「キシリトール」、しかし実際にはその正体や健康への利点があまり知られていません。今日は、キシリトールが何であり、なぜ人気があるのかを解説します。

キシリトールとは
キシリトールは、自然に存在する糖アルコールの一種で、木の樹皮や果物、野菜にも含まれています。商業的には主にトウモロコシの穂軸から抽出され、甘味料として多くの食品に使用されます。砂糖とほぼ同等の甘さを持ちながら、カロリーは砂糖の約60%と低めで、血糖値の急激な上昇を引き起こしにくい特性があります。

キシリトールの健康効果
キシリトールの最も注目される健康効果は、歯科健康に関連しています。キシリトールは虫歯を引き起こす原因となる口内の細菌の成長を抑えることが知られており、これはキシリトールが細菌によって分解されにくいため、細菌が生産する酸の量が減るからです。そのため、キシリトールを含むガムやミントは、食後の歯磨きが難しい場合に特に推奨されます。

加えて、キシリトールは中耳炎のリスクを減少させる可能性が示されています。これは、キシリトールが中耳の細菌にも同様の効果を持つためです。また、低カロリー甘味料としての役割は、糖尿病管理や体重管理にも有用で、血糖値の急上昇を避けながら甘味を楽しむことができます。

キシリトールの使用と注意点
キシリトールは安全で有効な甘味料ですが、過剰に摂取すると消化器系の不調を引き起こすことがあります。これは、大量に摂取した場合、一部が小腸で吸収されずに大腸に達し、そこで発酵してガスや下痢を引き起こすからです。そのため、キシリトールの摂取は徐々に増やしていくことが推奨されます。

まとめ
キシリトールは多くの利点を持つ自然由来の甘味料で、特に歯科健康を支える効果が評価されています。キシリトール含有製品を適切に使用することで、健康維持に役立てることができます。日々の食生活にキシリトールを取り入れる際は、適量を心がけ、その利益を最大限に活用しましょう。

平井

執筆者

平井

つきみの歯科医院

副院長

2004年神奈川歯科大学歯学部 卒業。
2011年からつきみ野歯科医院に勤務して以来、地域の皆様の”歯の健康”をお守りしてまいりました。
スタッフブログでは当院の診療内容についてや、スタッフ、医院の様子なども楽しく更新していきますので、 ぜひ御覧ください。

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